神田今川橋歯科クリニック の日記
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インプラントはどのくらいもつの?
2016.07.28
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この問いに対する答えは、簡単に分けて2通りあります。 なぜ2通りかと言えば、 「インプラント」を ① いわゆるインプラント体と呼ばれる「歯の根」にあたる部分のところだけを指すのか、 あるいは、 ② インプラント体の上に被せる「被せ物」も含める のかで変わるからです。 一般の方のイメージは、②の全体像を描く方が多いのかと思われますので、 そちらから回答すると、 およそ8年前後です。 (注:諸説あるのであまり正確とは言えませんが、おおよそ目安です) その理由は、ずばり被せ物の平均寿命です。 平均ですから、それよりも長い方もいれば、短い方もいらっしゃいます。 (長短分れる主な理由は、噛む力の強さや歯軋り・食いしばりの有無、日頃のケアの仕方などです) 被せ物は、毎日何十キロという力が加え続けられるため、 経年劣化し、欠けたり割れたりします。 一方、①の寿命は、 90~95%の確率で10年以上と言われています。 こちらの方が、それなりのところが研究報告していますから、被せ物の数値より信頼できる数字といえるかもしれません。 あくまでもアバウトな数字ですが、おおおまかに結論付けると、 インプラント治療は、被せ物はいずれ壊れるかもしれないが、 インプラント体自体は10年を超えてかなり長持ちする ということになります。
